目標は関東リーグ昇格!國學院大學蹴球部の挑戦!

目標は関東リーグ昇格!國學院大學蹴球部の挑戦!

かつては有名な選手も輩出してきた國學院大學蹴球部。大正14年に創部された歴史のあるチームです。
関東大学サッカーリーグ昇格という悲願達成のため、練習を続けてきましたが、2020年度第53回関東大学サッカー大会昇格決定戦では、リーグ昇格直前で惜しくも敗退。
10年ぶりのリーグ昇格が目前というところで、悔しい結果に終わってしまいました。
しかしここ数年はチームの活動に目覚ましい変化があるといいます。
國學院大学蹴球部とは一体どんなクラブなのでしょうか。
またそんな中で今回初めて挑戦するクラウドファンディング。

熱い思いを白須監督と、OBである鞠友会飯島さんにお話ししていただきました。

チームの再構築。自分で考えて行動できるチームへ

–去年から世の中が新型コロナウィルスの影響で大変な状況になってしまいましたが、現在國學院大學蹴球部はどのような活動をされていますか?

ピッチ上の國學院大學蹴球部

國學院大学蹴球部白須監督(以下白須監督):感染予防などの対策を行なった上で活動を継続しています。最初の緊急事態宣言による自粛があけた頃から段階的に練習を再開し、去年中に公式大会も迎えることができました。

–國學院大學蹴球部はどんなチームですか?

白須監督:学生が主体性を持って考えるチームです。
学年代表が話し合いを繰り返してチームを運営しています。
指導者についていくだけのチームだと、どこかでうまくいかないことが起こってくる。
それを防ぐためにはとにかく腹を割って話さないといけません。
学生同士が話し合う時間は、しっかり取るようにしています。

–練習時間が重要とされることが多い体育会系クラブが多い中、話し合いの時間に重点を置くのはなかなか珍しいのではないでしょうか。

白須監督:國學院大學蹴球部というのは、最初は指導者の方針で動くチームだったんです。
ネガティブな言い方をすると人任せの仲良しチーム。
学生同士の本気の話し合いはただの仲良しだった彼らの関係を、刺激しあえる関係に変化させました。
ミーティングを重ねて誰もがチームに関わる状態を作ることで、一人一人がサッカーに関わっているという本気の当事者意識になったのです。
話し合いの時間を取るのはとても重要なことでした。

–団体競技の中でもサッカーは特に人数の多い競技の一つだと思いますが、その中でそれぞれの学生選手はどのような関わり方をしているのでしょうか。

國學院大學蹴球部の目標「リーグ得点王」

白須監督:サッカーの分析だったり、広報担当だったり様々な役割がありますが、特に大事にしているのは学年ごとのミーティングです。
まずシーズンのスローガンから一年間の方向性を定め、学年代表で話し合いを行います。
各学年代表は、事前に学年での話し合いを行なった上で集まるのですが、各学年ごとの話し合いを設けることで、先輩後輩の上下関係なく、全員が自覚と責任感を持って自分の役割に携われるようになっていくんです。

各学年ごとにしっかりと話し合いを行なった上で、学年代表のミーティングを行うというのはすごく良いアイデアですね!選手それぞれの意見がしっかりとチームの運営に生かせる取り組みだと思います。

まだまだ未知の世界。クラウドファンディングへの挑戦!

–すごく良い雰囲気で活動していることがとてもよく伝わってきました。そんな中でクラウドファンディングを決めたわけですが、どんな理由があったのですか?

鞠友会飯島さん(以下飯島さん):鞠友会(キクユウカイ)という名の國學院大學蹴球部OB会が、クラブの支援のために様々なサポートをしています。
お金の面でも支援をしているんですが、様々な事情で集まらないことがあるんです。
なので、今までの集金方法以外のやり方を模索しているところでクラウドファンディングに出会いました。
クラウドファンディングを成功させて少しでも学生の支援ができればと思います。

–なるほど、OB会の皆さんからのアイデアだったんですね。クラウドファンディングが成功したら学生の現場にはどのような影響があるのでしょうか。

インタビューに応じる國學院大學蹴球部白須監督

白須監督:実は、毎年活動する上で、厳しい予算の現状があります。
予算がもう少しあればいろんなことができるというのが正直な気持ちです。
大きな活動としては強化活動と選手負担の軽減というところ。
チームのレベルアップのためにはスカウティング活動が重要ですが、高校のサッカー部に良い選手がいると聞いたら、うちに来てもらうために現地に足を運ばなくてはなりません。
余裕をもって強化活動を広げられたらと思います。

–選手負担の軽減についてはどんなことがあるのでしょうか。

白須監督:多くの大学の部活動がそうであるように、うちも選手から部費を集めて運営資金に回しています。
そのお金をスタッフの確保であったり、遠征で使うバスなどの支払いなどに使うのですが、その部分の負担が軽減されるのは本当にありがたいことですね。

–クラウドファンディングを行うにあたり苦労したことなどはありますか?

國學院大學蹴球部の目標「圧倒的存在」

飯島さん:まだまだ世の中にとってクラウドファンディグは新しい存在なので、スタートさせること自体が大変でした。
まだまだ認知されていない方法なので、よくわからないと感じる人も多く、周知や共有するところに苦労しています。

–クラウドファンディングを成功するために、皆さんに一言お願いします。

飯島さん:関東リーグ昇格はOB会としても絶対に果たして欲しい目標。
学生には本当にサッカーの練習を頑張って欲しいですね!
國學院大學蹴球部の練習環境は昔に比べて本当に良くなっています。
ぜひOBやいろんな人に今の学生たちの頑張りを見てもらいたいと思っています。
また、國學院大學蹴球部のクラウドファンディングへの挑戦が、これからクラウドファンディングを行う人や興味のある人に広く伝わっていくことを期待しています!

関東リーグ昇格への挑戦は続く。國學院大學サッカー部に注目!

–國學院大學蹴球部のここが注目ポイントというところはありますか?

白須監督:サッカーの面では、自分たちでしっかりとボールを持った状態でゲームを作っていくのが國學院大学蹴球部のスタイルです。
これからそういうサッカーがやりたいという選手にはフィットするチームだと思います。
チームマネジメントの面では、自らリーダーシップを取って行くスタイルを取っています。
チームを支える活動を自ら選択して関わっていくことができます。
上級生になってから活躍するというわけではなく、1年生のうちからどんどん関わっていけるので、入部直後から積極的に行動していきたい選手たちにとって刺激的な環境だと思いますよ。

サッカーの技術においては『競争』はもちろん必要ですが、それ以外のところでは能力や学年による差別がありません。チーム内でみんな同じ気持ちで取り組んでいるというのが特徴です。

飯島さん:これから現役学生たちが関東リーグ昇格に向けてしっかりやってくれると思うので、ぜひOB含め、たくさんの方々に今の学生たちの頑張りを見てもらいたいと思っています。

國學院大學蹴球部

白須監督、飯島さん、ありがとうございました。

『指導者に任せっきりのチーム』から『自ら考えて動くチーム』に大きく変化を遂げた國學院大學蹴球部。
活性化した力をチーム全体の力に変えて関東リーグ昇格を目指していきます。
これから先の変化にも目が離せませんね。
ぜひ國學院大學蹴球部の活躍にご注目ください!

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